学問に情けあり 西山夘三 と早川和男
『学問に情けあり―学者の社会的責任を問う』西山 夘三氏と 早川和男氏
すまい・まちづくり界の“南方熊楠”と呼ばれる西山うぞう氏を取り上げる。
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学問の土台は、人間がどう幸せになるかにあって、
専門家としての自覚と同時に市民としての自覚が生命なんです。
学者としての社会的責任を果たす運動を
まるっきり何もやらん研究者のほうが多かったね。
社会のことは見ず、知らず、考えず、
自分の研究さえ専心してやっておれば「いい学者」になれたんです。
彼らにとって社会とは、
国民、住民のことではなく、国家や資本なんですよ。そっちの方は頑張る。
研究開発はね、市民のためにやっているんやない。
自分の学問のためにやってるんです。
彼らには矛盾なんてない。
有名な話で、第二次世界大戦が終ったあとで、
いろんな分野の学者に 戦時中はどうでしたか、と聞いたことがある。
工学関係の連中は、
戦時中ほど潤沢で自由に研究できた時代はない、と言いましたよ。
そのとおり、学者には徴兵もなく、
政府や軍部、軍需産業からいろんな保証を受け優遇されて、
それこそ研究に専心できたわけですから。
旧満州の「731部隊」で人体実験などにかかわった医学関係者など
その象徴的な例ですよ。
無知であり無関心です。
つまりね、
最低の市民としての歴史認識をふくめた社会教育も
当時の研究者は受けておらなかったのです。
たとえば、儒教精神による権力への忠誠と迎合は叩き込まれていますが、 ものごとを社会的に総合的・批判的に見て考えることは養われてはいなかった。だから関心も育たなかったのです。
戦争直後は、自由だとか平和だとか元気に言っておったけど、
だんだん世の中の変化に順応して、変身してしまった人がたくさんいます。
主体としての学問自身、学者自身の問題ですよ。
学問の性格が社会のどこに結びついているか、ということです。
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Nobel Prize winner Dr James Watson was this week banned today from speaking at London's Science Museum after reportedly saying black people were less intelligent than whites.
In an extraordinary outburst, the veteran academic, 79, claimed he was "inherently gloomy about the prospect of Africa" because "all our social policies are based on the fact that their intelligence is the same as ours - whereas all the testing says not really".
But his remarks prompted outrage with critics branding his remarks "racist" and "offensive".
The geneticist, who won the Nobel for his part in discovering the structure of DNA, was due to give a talk on Friday, but outraged directors took the decision earlier this week. 19th October 2007
Alan, Frankfurt, Germany
Highly educated people in research and academia often loose touch with reality. Statistical research can also show whatever you want it to show. Even the 'hard sciences' change theories about matter etc when particular hypotheses have been proved or disproved. Nothing is permanent. It would be foolish to 'look down' on other cultures and deem them 'inferior', that is just intellectual snobbery!
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藤本英夫氏 『知里真志保』
知里真志保は『アイヌ語入門』を出版した。
この本の中で、バチェラーをはじめ、
高名な、その道の権威者と評のあるアイヌ研究者たち数人を、
こっぴどくやっつけ、罵倒している。
この本の戦闘的な激しさについては、
大江健三郎が『文芸』(昭和42年3月号)で、
「名著発掘 アイヌ語入門」と題して感想をのべている。
「知里博士が戦いをいどみ、絶対に全滅させる敵は、
一般的には良きアイヌ理解者と目されている学者たちである。
博士はそうしたアイヌ理解者の精神の奥底にアイヌへの見くびりや、
安易な手をぬいた研究態度を見つけ出して、それを叩きつける。
しかもその怒りの声の背後からは切実な悲しみの声も聞こえてきて...」
私は、この大江の見方は正しく的を射ていると思う。
知里「僕の背後には、一万数千のアイヌがいる。
僕は、その一万数千のアイヌのためにも頭をさげることができないのだ」
以上 『ドキュメント日本人2 悲劇の先駆者』から抜粋
知里真志保(ちり・ましほ/ 1909-1961):北海道登別の名門アイヌに生まれる。ずばぬけた語学力に恵まれ、被征服民族アイヌの生活を見て育った彼は、アイヌ研究家、アイヌ語学者となった。一高、東大、大学院というエリートコースを歩みながら 彼の研究は、従来の、アイヌへの同情や、べっ視に立脚した研究を鋭く告発した。彼の研究には、被征服民族の、彼自身の悲痛な叫びが核となって貫いている。
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7・3・1と原爆-- 実験データを握 る-- World Government
AMERICA BETRAYED by Rhawn Joseph, Ph.D.
The United States was most eager to obtain his expertise. In a deal arranged by General Douglas MacArthur—a man who twenty years earlier had ordered his soldiers to shoot U.S. workers who had gone on strike for better wages— Ishii became an invited lecturer at the U.S. Army bio-weapons center in Frederick, Maryland. The U.S. Army also obtained over 10,000 pages of Ishii’s “research findings.”Nazi know-how was also exploited by the CIA and U.S. government...http://www.american-buddha.com/americabetrayedch8.htm
忍野氏『太平洋戦争に日本が引きずり込まれ、真珠湾攻撃の罠 にはまり、
あまつさえルーズヴェルトに「卑怯な先制攻撃」という口実を与える失態
(実は共同作業)を演じたのは、外務省ではなかったか。』
One aspect of suppressing the antifascist resistance was the recruitment of war criminals.
旧日本陸軍は、
京都帝国大学医学部出身の石井四郎軍医中将の総指揮により、
生物兵器の開発、それの人体実験を戦争終結ま で行った。
その中心的実行機関が、満州731部隊
化学兵器、生物兵器の開発を推進していた米 国は
戦 後、石井軍医中将らを米国側に協力させ、
BC級戦争犯罪人訴追の対象から 外した。
生物兵器開発に関係した日本人研究者たちは、
戦後、GHQの指示で設立された「厚生省 国立予防研究所」に就職。
1947年に米国側が広島・長崎に設置した
「原爆傷害調査委員会(ABCC)」の被爆者調査研究に全面的に協力。
1975年「財団法人放射線影響研究所」として
日本の公益法人に再編、存続されている。
『ア メリカに問う大東亜戦争の責任』長谷川熙(ひろし)氏
⇒今の薬害肝炎訴訟が、 頭をよぎる。731部隊との線
「厚生省 国立予防研究所」も「原爆傷害調査委員会(ABCC)」も
被爆者の治癒に専念するのでなく、
被爆者の肉体的・精神的障害の進展状況を研究していたのである。
被爆者はABCCに診察を強要され、
全裸にされてさまざまな検査をされた。
そして被爆者が亡くなった場合家族は
検屍解剖を強制的に承認させられたのである。
被爆者は最後の最後まで人間として扱われる事がなかったのである。
「死の工場」ショルダン・H・ハリス著より
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