一緒で幸せ--「布施」の心
ひろさちや氏『般若心経入門』 以下抜粋
人に 財物・金銭を 施(ほどこ)すことです。
あげる ことです。
しかし、「布施」と「お恵(めぐ)み」は 違います。
「お恵み」は、貰(もら)った人が お礼を言わねばならないものです。
「布施」は、施(ほどこ)した人が お礼を言うものです。
☆ ☆ ☆
一つのケーキを 2人で分けて食べて、
そのほうが おいしい と思える心-- それが 布施の心です。
どうすれば、そのような心になれるでしょうか?
簡単です。
わけてあげた人が、相手に、
「あなたが一緒に食べてくださったので、
おいしくいただくことができました。ありがとう」
と お礼を言えばいいのです。
そうすると、ケーキは必ず おいしくなります。
おいしくなる ということは、幸福になれる ということです。
☆ ☆ ☆
もちろん、2人にケーキが二つあれば、
それぞれ 一個ずつのケーキを食べると おいしいのです。
ところが、
2人の人間に ケーキが10個あるとしてください。
2人はそれぞれ 5個ずつのケーキを食べねばなりません。
ねばならない のです。
「布施」(ふせ)というのは、簡単に言えば
人に 財物・金銭を 施(ほどこ)すことです。
あげる ことです。
しかし、「布施」と「お恵(めぐ)み」は 違います。
「お恵み」は、貰(もら)った人が お礼を言わねばならないものです。
「布施」は、施(ほどこ)した人が お礼を言うものです。
☆ ☆ ☆
一つのケーキを 2人で分けて食べて、
そのほうが おいしい と思える心-- それが 布施の心です。
どうすれば、そのような心になれるでしょうか?
簡単です。
わけてあげた人が、相手に、
「あなたが一緒に食べてくださったので、
おいしくいただくことができました。ありがとう」
と お礼を言えばいいのです。
そうすると、ケーキは必ず おいしくなります。
おいしくなる ということは、幸福になれる ということです。
☆ ☆ ☆
もちろん、2人にケーキが二つあれば、
それぞれ 一個ずつのケーキを食べると おいしいのです。
ところが、
2人の人間に ケーキが10個あるとしてください。
2人はそれぞれ 5個ずつのケーキを食べねばなりません。
ねばならない のです。
私たちは 経済大国 を作りながら、
何か精神的に 満ち足りない気持ちでいます。
その原因は、心のところにあるのです。
経済的に豊かになれば、むしろ本当の幸福がわからなくなる
--私は そう確信しています。
☆ ☆ ☆
『 般若心経(はんにゃしんぎょう) 』 は
本当の幸福は、「布施の心」を持つことによって得られる
--と、われわれに 教えてくれています。
みせかけの幸福ではなしに、
真の幸福とは何かを語っているのです。
その意味で、『般若心経』は、
現代日本人にとって 大事な経典です。
まさに 「現代的」な経典だといえます。
☆ ☆ ☆