佐藤優とリベラル・左派の奇妙な関係--キム・ガンサン
金光翔(キム・ガンサン)氏
『佐藤優のイスラエル擁護に嫌悪感を抱かないリベラル・左派の気持ち悪さ』
http://watashinim.exblog.jp/9193135/ 以下抜粋
佐藤は、柏原竜一による自身への批判に対して
以下のように書いている。
私のやり方は、基本的にはイスラエル流です。
それが間違いだとは思っていません。
私の本や論文を読んで
そんなことすら読み取れない柏原氏の読解力は、
ある意味で驚嘆に値します。」
『月刊日本』2007年6月号
佐藤は、「拉致問題の解決」を日朝交渉の大前提とし、
イスラエルによるレバノン侵略戦争も
「拉致問題の解決」として支持している。
佐藤はイスラエルを賞賛し、
「外務省でも私、東郷さん、
そして私たちと志を共にする若い外交官たちは、
日本とイスラエルの関係を強化する業務にも真剣に取り組みました。
彼ら、彼女らは、
「私たちはイスラエルの人々の愛国心から実に多くのものを学ぶ」
ということを異口同音に述べていました」(『獄中記』三九七頁)。
「中東地域におけるイスラエルの発展・強化は、
イスラエルにとってのみでなく、日本にとっても死活的に重要です。
なぜなら、私たちは、
人間としての基本的価値観を共有しているからです」(同頁)
とも述べている。
☆ ☆ ☆
佐藤が現在進行形で
イスラエルの「友人」たちと交流があるらしいことは、
佐藤の読者ならば周知のことだろうし、
佐藤はまた、『みるとす』という、
イスラエル大使館も関与していると思われる雑誌に連載を持ってもいる。
佐藤は、イスラエルのあからさまな擁護者であり、
かつ、自らとモサドとの関係を示唆し、
イスラエルでインテリジェンスを学んできたと述べているわけである。
ここまで
イスラエルと骨がらみになっていることを公然と表明している人間は、
右派においても、私は見たことがない。
☆ ☆ ☆
日本のリベラル・左派の一部の人々、
護憲派ジャーナリズムの論調を決定付ける発言力を持っている人々は、
こんな人物に嫌悪感を抱くどころか、
嬉々として「仲間」として扱い、擁護しているわけである。
私は、
「パレスチナ人の置かれている状況を真に憂いているならば、佐藤優と結託するリベラル・左派は、反省して、佐藤を使うのをやめるべきだ」
と言っているのではない。
そうではなくて、これこそがまさに、
佐藤優と結託するリベラル・左派の本質だと考えるべきだと私は思う。
<佐藤優現象>によって、
日本のリベラル・左派にとってのパレスチナ問題とは、
自分を「良心派」だと
他人にも自分にも思わせるためのネタに過ぎなかったことが露呈した、
と言える。
☆ ☆ ☆
佐藤優と結託するリベラル・左派の人々は、
ここまでイスラエルと骨がらみで、
積極的にイスラエルの主張を擁護する佐藤に対して、
生理的な嫌悪感を持たないのか-----
私としては、本来ならば、「<佐藤優現象>批判」や、
「『週刊新潮』の記事について②:「総連系の人間」と思わせようとする作為的な記事」
--イスラエルのレバノン侵略の肯定
--首相の靖国参拝の肯定、首相の靖国参拝を批判する経済人への攻撃
--『新しい歴史教科書』とその教科書検定通過の擁護
--朝鮮半島の統一が日本の国益に適わないという主張
--日朝交渉における過去清算の徹底的な軽視
で挙げたような、パレスチナ問題以外のテーマでの佐藤の発言からも、
同じように生理的な嫌悪感を持って欲しいのだが---。
☆ ☆ ☆
イスラエルの主張を擁護し、
イスラエルと日本の関係強化を訴える
言論活動を展開する佐藤を持ち上げて、
<佐藤優現象>を維持させようとするリベラル・左派の人々は、
イスラエルのパレスチナ人抑圧に積極的に加担しているようなものだ。
いや、「ようなものだ」どころか、「加担している」と言うべきだろう。
今回のイスラエルのガザ侵攻に対しても、
<佐藤優現象>と結託するリベラル・左派は
イスラエル糾弾の論陣を張っているわけであるが
---例えば『金曜日』編集部は、今回のイスラエルのガザ攻撃に関して、
イスラエルを「現代のナチス」と呼んでいる
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=457
--『現在も進行するパレスチナ人の大量虐殺が改めて示しているのは、
--イスラエルとそれに加担している米国ともに
--「現代のナチス」であるという紛れもない事実だ。』
--『イスラエルがエジプトの「親米大統領」ムバラクと結託して
--軍による断続的な経済封鎖を実施し、
--ガザを事実上の「巨大強制収容所」にしている現状にある。 』
--『西側メディアに完全に欠落しているのは、
--このように大量虐殺の継続に加担するのみならず、
--空爆を実施した戦闘爆撃機も投下された爆弾も
--すべて米国が供与した事実が示すように、
--米国こそ真の共犯者であるという認識である。』
一体どういう神経をしていれば
そういう厚顔無恥が続けられるのか
------------------謎である----------------
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大川周明氏に対し -- 佐藤氏 渡部氏 まったく違った評価
渡部悌治氏 『ユダヤは日本に何をしたか』 rainbowring-abe
英米の対日工作費が右翼に渡されたルート
→張学民経由→キリスト教矯風会の子女→大川周明・赤尾敏
英米のエージェントであった巌本善治→正則中学校の今岡信一郎
→関東国粋会の梅津勘兵衛
クーデターにはアメリカ、ユダヤから金がきていた。
2.26事件には三井財閥の金も動いている。
北一輝には三井の池田成彬から月々の手当てが出ていた。
それで池田には行動決行の電話がいち早く届いている。
5.15事件も、2.26事件も、他のクーデターも、
いずれの場合も、第三国の金が動いたのである。
いわゆる右翼なるものが必ずしも純粋に愛国的なもののみでなく、
またその中核とも見られる国粋主義団体にまで第三国の
対日工作資金が流れていたことは、
日本の愛国運動史上きわめて不幸なことであり、
それがまた日本の敗戦と解体を招いた原因となっていると考えられる。
『右も左も 奥一緒』
大川周明氏 ~1946年5月3日 東京裁判で
起訴状の朗読が始まると、口の中でムニャムニャつぶやいていたが、
突然、自分に対する 起訴状の写しをまるめ、
彼の前に着席していた東条氏の剃り上げた頭を、
音をたてて ピシャリと叩いた...
『東条はバカだ。私は東条を殺す。アメリカはデモクラシーではない。
デモ・クレージーだ。 私は 次の天皇である。..』
医者の診 断の結果、大川氏は 梅毒による進行性まひ症と診断され
松沢病院に送られた。裁判が終わったとき、彼はすぐに釈放されたが、
神奈川座間の自宅で、イスラム教の経典『コーラン』の翻訳を完成した。
気狂いは狂言であったろうと言われた。彼は1957年 71歳で亡くなった。