ペットと共に、合成食品から自然な食生活へ

ペットの言葉を聞いてみて

春になると 自分の肉球を 自分で噛んで 
歩けなくなる

処方してもらった薬では
全く 効かない---

そこで

---直接 話を聞いてみた。

彼(ペット)が言うには

〔春になると 野山の土に何かいる〕---

散歩が終わるたびに
洗面器にお湯をはり
肉球を洗ってみることにした。

---土を洗い落として
タオルで よく ふく---

それだけで

噛まなくなった。

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獣医・須磨一郎氏『本物の獣医・ニセ物の獣医 (絶版) 以下抜粋

ペットの生命も、大自然の中では
人間の生命と 同じ重さを持った
尊く 素晴らしいものだ。

人間と同じ 生き物なのだから
同じ心づかいで 大切に扱おう

ペットだからといって、
人間より 軽んじてはいけない。
大事に対応すべきた。

「ペットを軽んじてはアカン!」

    

インスタント食品やジャンクフード 
偏食--食生活の貧困-- ”キレ”てしまう
自然食品を失って 合成食品が常食になったとき、
人間も ペットも 何らかのトラブルが生じ、
精神的にも 肉体的にも 侵されていくのだろう。

人間の環境を考えるだけでなく、

私たちと共生しているペットの食生活も 配慮してやらないといけない。

もし、ペットが口をきけたら、何と言うだろうか?
このことをよくよく考えて、ペットの食生活に気づかう必要があるのだ。

ペットは 動くオモチャではない。
もっと 自然な食生活を送りたいだろうに、
毎日のように 缶詰やドライフードを食べさせるのは
あまりにも 哀しい。

ペットは長い間、私たちの食卓の残り物を中心に食べてきた。
主婦が 家族のために愛情を込めて調理した食事だから
これが 最高だ。
もちろん、塩分の多いものや骨などには注意すべきだが

食卓にのぼる献立は 毎日のように変わるはず。

バラエティに富んだ食材による食生活を送ることができる。
しかも、残飯を整理するのだから、経済的だし、環境にやさしい。

☆     ☆     ☆

簡単な食材や生活用品が揃(そろ)ってしまうコンビニ社会を
象徴するように、飼い主にとってペットフードは便利な食材。

確かにドッグフードで犬を育てるというのは、
飼う側にとっては楽です。


犬の生育にプラスになるというような
謳(うた)い文句があれば
買ってしまいます。


実は、ある食品会社の重役さんに話を聞いたことがある。

彼が奥さんとともに、うちのペット病院に来院されたとき、
ペットフードの話題が出た。

私は、
ペットフードを勧める動物病院はアカン」と自説を述べると、

先生の言うのがホンマやで。うちの会社では、ペットフードメーカーに
肉を卸(おろ)しているけどな、新鮮な肉など ありませんわ と、
企業秘密を教えてくれた。これは内部事情に詳しい人でないと
なかなか聞けない話だ。

この重役さんによると、ペットフードメーカーは、”新鮮な肉”と
宣伝している商品でも、新鮮な肉を使うことは無いという。

「新鮮な肉やったら、人間が食べる精肉に回すがな。
質の悪い肉の場合、
これは飼料(エサ)屋に回しとこ』となるんや。
ケタ落ちの肉は、 みんな飼料屋行きにするんやで」

こうした事実を公開して、
真実を飼い主の人たちに伝えたいという思いが
重役さんにはあるものの、
お得意さんであるペットフード業者を
告発するわけには いかないのだろう。

古い肉は安いだろうが、危険度は高い。当然 腐りやすいだろう。

ドッグフードによるアレルギー

いわゆる薬害が 深刻な問題になっている。
西洋医学の薬は、即効性は発揮しやすいものの、
それなりの欠点を持っている。
だから、できるだけ薬を 習慣化させない方がいい。

身体が摂取するものは、自然の収穫物、
それも 多品種の食物が 望ましいのだ。

その意味では、ペットフードは偏食になりやすい。

そして、各種の化学薬品や添加物を含んでいるのが
ペットフードなのである。

近年、ペットの出産時に 
障害を持つ赤ちゃんが産まれるケースが増えている。
そのひとつの要因が、ペットフードの添加物 と考えられている。

結果として、ペットはペットフードで苦しんどるんや

ペットフード拡販の片棒をかついだのは  明らかに 一部の獣医だ。
業者と獣医が組んで ペットフード産業を盛り立ててしまった。


耳の具合は おかしくないか?

『ドッグフードで育っている犬の中には、先(ま)ず 耳の中が
ジクジクし 臭くなるものが でてきます。

飼い主が病院へ連れて行くと、多くは外耳炎と診断され、
その治療を受けます。

獣医さんは、「これを起こした原因は、シャンプーをしたとき
水が入ったのでしょう」と言うくらいで、
他の理由を ほとんど言いません。

当病院では、
仔犬、成犬を問わず、外耳炎の原因のほとんどは
ドッグフードのためである
」と、飼い主には 言っています。

では、 ドッグフードの何が悪いのか--

それは フードを腐らぬようにしてある防腐剤の影響です。

夏の暑い時期でも、ドッグフードは 腐りません。

人間の食べているものは、3日はおろか 1日放置すれば腐ります。

このようなドッグフードには、恐るべき防腐剤が 多く含まれているのです。

防腐剤によるアレルギーで、体のどこにその影響が現れるか というと、

まず 外耳にあらわれ、外耳炎となって
この食べ物が 私は嫌なんです」と、訴えているのです。

この影響は、外耳から始まり 
体全体に 発疹、アレルギー性皮膚炎となっていきます。

私の病院では、直接的な治療はせずに、

食事の改善のみで 治しています。』

ところが、
このアレルギー性皮膚炎の急増に目をつけた ペットフード業界が、

低アレルギー用フードを売り出した。

似たようなことは、
ペットの成人病対策として、食餌(しょくじ)療法用の
ペットフードを売っている業者もいる。

しかも、こうした商品を 
獣医が飼い主に勧めたりしているのだ。

「とんでもない話があるもんや」

成人病と診断されたペットのほとんどは、運動不足と食べ過ぎが原因だ。

一定の運動をさせて、
食餌の量を厳守すれば、症状は良くなるのに、

まるで 重病のように扱われてしまう。

ペットも高齢になれば、何かと身体のトラブルが発生するが、

飼い主が きちんと散歩させているのか、

甘やかせて 食餌を与え過ぎていないか、よく チェックしてほしい。

しっかりと予防・管理できない飼い主の怠慢と共に、
獣医のボッタクリ商法に だまされてはいけない。

栄養生理に少しでも詳しい獣医であれば、

低アレルギー用フードなど、絶対に処方しない。

ペットの皮膚が カサカサしていたり、

皮膚がむけてくるアレルギー性皮膚炎は、

甲状腺機能不全(こうじょうせん・きのうふぜん)が原因と考えられる。

アメリカの『ドッグワールド』誌の調査によると、

ペットの甲状腺機能不全は、
原料に 脱脂大豆(だっしだいず)”が入ったペットフードに原因がある

と結論づけている。

脱脂大豆は 製造コストを抑えるため、食用油のカスを使っており、
アミノ酸の量が 少ない。そのため、カルシウム機能や亜鉛機能が低下し、
ペットの体内に蓄積されていたカルシウムや亜鉛を排出してしまう。
つまり、こうした栄養素が 失われることになる。

また、本来はアミノ酸に含有されているチロシンが含まれていない。
チロシンが欠乏すると 甲状腺ホルモンのバランスが崩れ、
免疫組織のコントロールが取れなくなる。

さらに、性機能の障害にも関係があるらしい。
オスの精子が減少したり、メスは受胎率が下がる。
まさに、環境ホルモンと似たような弊害をもたらすのだ。

健康だったペットが 
ペットフードによってアレルギーになってしまっては 本末転倒だ。

それに、

アレルギーをペットフードで治そうなどと、
間違っても信じないでほしい。

食卓の残り物を食べさせて

食卓の残飯を与えている家庭であれば、問題はない。

人間が食べる料理だから、ペットフードよりも新鮮で
良質の食材を扱っているから 安全だ。

同じものばかり 与えてないか?

刺身が好きなネコの場合、ちょっと 注意してあげればいい。
ある飼い主が 皮膚病だらけのネコを連れて来た。
よく聞いてみると、刺身しか 食べない やっていないと言う。
これは偏食の例だ。 

いくら良質の魚でも、毎日毎日 そればかり というのはイケマセンな。

3日間我慢させたら、なんでも食べるようになり、皮膚病は治った。

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Cat-food irradiation banned as pet theory proved
May 30, 2009 Smh.com.au
A SERIES of mysterious cat deaths was caused by
the government-mandated practice of
irradiating imported pet food.
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玉ネギも 少量なら 問題なし 

食生活について、イヌに玉ネギを与えると貧血になると
誤解している飼い主が 多い。

どうやら、テレビで そんなことを報じているようだが、
あまり 神経質になる必要は ない。

そもそも、玉ネギを主食にしている家庭があるだろうか?

玉ネギだけを食べる人は いないはずだ。

同じように、玉ネギだけを食べるイヌも いない。

少量の玉ネギなら、食べても問題はないのだ。

安心して あげてほしい。おかずの残りは たいへんけっこう。

これは人間の話ですが、何年も前に、
焼き魚のコゲたところがいけない、
これを食べるとガンになるという説が 
新聞紙上をにぎわせたことがあります。

魚を焼いて おコゲばかりを集めて食べていたら
そんなようなことが起こるでしょうが、
そんな食べ方をする人は 誰もいません。

このように ユニークで現実離れした考えを
学会で発表して名を上げたい
という学者さんが いるものです。
これらの発言に振り回され 
過敏な反応を起こすのはいかがなものでしょうか。

犬に話を戻しましょう。

彼らはカレーライスも好きです。

ただ、
魚の大骨、鶏の骨は気をつけてください。
消化器官に引っかかって 取れなくなり、
手術をしなければいけなくなります。

また、きれいな水は 絶やさないようにしましょう。
体内の塩分濃度が高くなると、彼らは本能的に水を飲み、
自らの体を 調整するのです。

とにかく 家族がふだん食べているものと
同じものをペットにあげるのが いい。

我々が 与えるものしか食べられないわけですから、
せいぜい 美味しいものを あげてください。

健康で 長生きし、家族にとっても 快適な生活を送ることができます。

    

しつけ(躾)とスキンシップ 犬・猫と私達人間